愛知県岡崎市山綱町扇子山。これは，地名として地図に載っています。この扇子山地内で，別々に，扇子山の看板があります。１つは，扇子山東域の，駒ヶ滝と扇子山です。もう１つは，扇子山西域の，扇子山園地です。扇子山東域の看板は，岡崎観光文化百選の看板です。扇子山西域の看板は，岡崎市公営の宿泊施設の散策路の中にある看板です。

扇子山東域と扇子山西域は，距離も離れており，別の峰の様になっています。扇子山東域は，看板を見て，駒ヶ滝は，すぐに分かりますが，扇子山の山頂へ行く方法は記載されていません。近くの人に聞きましたが，看板に記されている様な三河湾が見える所は，ここではないようです。

扇子山西域は，桑谷山の一部分という感じがします。扇子山園地は，小さな広場が有ります。そこに，扇子山園地の看板があります。ですから，ここも，扇子山なのです。道順は分かり易く，宿泊施設の下の駐車場から，桑谷林道を通り，徒歩で10分です。

宿泊施設の散策路の中に，桑谷展望台が有ります。地図で調べましたところ，ここは，岡崎市山綱町扇子山ではなく，岡崎市桑谷の様です。ここからは，三河湾がよく見えます。また，野鳥を観察するのに適しています。扇子山に野鳥を見に行くと言うのは，普通，桑谷展望台を指しています。

いずれにしろ，扇子山に行くには，先ず，岡崎市山綱から，桑谷山を目指して行きます。途中で，駒ヶ滝の標識の所から左に入れば，扇子山東域に行くことができます。駒ヶ滝の方へ行かず，桑谷山の方へ行けば，扇子山西域に行くことができます。岡崎市公営の宿泊施設の案内が有りますので，それに従って行きます。この施設のある地名も岡崎市山綱町扇子山です。名前は桑谷山荘ですが，扇子山に有るのです。

扇子山は，ここを学区とする学校の校歌にも現れます。いわれも深い東海に，歴史を語る扇子山，ほまれをながく・・・と，歌われています。ここは，山綱川の源流にもなっています。山の麓に流れ，水田に役立っています。この地域の人達の暮らしを支えてきた山と言えます。