[abu.jp] [周辺散策] [神仏街道] [桜井神社]

桜井神社

愛知県安城市桜井の桜井神社は,地名がそのまま神社名になっています。愛知県安城では,難読文字や同一名称の神社が多いですが,この神社の名称は,すっきりしています。桜井神社では,10月に,神楽,棒の手,祭車,そして,11月に,七五三が有ります。



棒の手は,伝統的な護身術です。愛知県各地の神社に残っています。棒術に属する技です。棒術に属する技は,名称は異なりますが,日本各地に残っています。愛知県豊田の猿投神社では,豊田周辺の神社から名手が集まって競技会が行われたそうです。猿投神社の近くには,棒の手会館が有ります。棒の手に関する資料を見ることができます。安城では,棒の手が残っている神社は,桜井神社だけの様です。



桜井神社には,全部で8台の祭車が出ます。午前中に,各方面を出発し,昼過ぎには,神社に勢揃いします。そして,夕方には,元の方面に帰ります。笛と太鼓の演奏がすばらしいです。暗くなると提灯が明るくなります。電源は,自動車用の蓄電池です。十分な明るさです。桜井神社では,神楽殿と拝殿の両方で神楽が行われます。神楽殿には神楽殿用,拝殿には拝殿用,それぞれの舞が有ります。



桜井神社のすぐ西側に,薬師堂があります。印内薬師です。薬師堂の扉が開くのは,10月で,祭車などと同じ日です。仏像は,この様に間近に見ることができます。神社の方は,このようには行きません。仏像は,この地の人達が,何百年も大切に守ってきました。棒の手,祭車,薬師,などの伝統を守り,次の世代を育てる努力は,本当に尊い事だと思います。

節分は,2月上旬に,実施されます。七五三は,11月中旬に,実施されます。時期が近づくと,神社の入り口に,案内板が出ます。

この神社の祭車が,神仏祭車街道の由来です。(街道は,実在の街道では有りません。)