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相生万福寺

安城市相生に,万福寺は,あります。安城市朝日の方から追田川に沿って相生の方にいくと,左側にあります。他の寺のような大きな本堂が見えないため,通り過ぎやすいです。この寺では,花の塔,釈迦誕生会,弘法大師,藤の花,などが見られます。

花の塔は,毎年5月8日から始まります。新美南吉の童話の中に,花の塔の話が出てきます。新美南吉は,安城にも住んでいました。


花の塔は,農作物の作柄の予測をするものです。2つの部分に分かれ,一方は,稲の作柄を表しています。稲,倉,米俵,などの模型が出ています。


もう一方は,野菜の作柄です。人参,綿の実,などの模型が出ています。気象観測や農業技術が進み,世の中が変わってきました。今では,花の塔は,豊作祈願という意味合いがあるのかもしれません。雛人形で女の子の幸せを祈るのと似ているように思います。


万福寺では,釈迦誕生会を毎年5月8日に行います。釈迦の誕生を祝う行事です。小さな釈迦像に甘茶をかけます。釈迦壇の奥に見えるのが,藤の花です。藤の花のことは,別の記事で説明します。


万福寺で大きく目立つものは,弘法大師の石像です。この近くで,大弘法といえば,万福寺のことを指している程です。花の塔や藤の花は,時期が限られます。本堂もありません。弘法大師の石像は,いつでも見られます。お暇な節にお越し下さい。なお,一般の方の駐車場は,ありません。自動車の乗り入れは,ご遠慮下さい。